2014年3月1日土曜日

播磨灘物語(1)の口コミをチェックしてみました

播磨灘物語(1)は、主人公は黒田官兵衛ですが、今までお話をしてきたようになかなか本人が出てきません。まずは、黒田家の成り立ちとはどういうものだったのかということを詳細に記して、官兵衛を登場させています。これは僕は思うに、小寺の渦中において官兵衛は一部から極端に嫌われたということを、敢えて読者に知らせるという目的があったのかと考えています。

その理由としては、のちに荒木村重が信長に反乱をした時に、官兵衛が諌めに摂津伊丹城に行くのですが、その際に小寺家が官兵衛を派遣するので殺してくれと伝えます。これは官兵衛自身が小寺家中で嫌われていなければ、筆頭家老であり、小寺家に貢献した官兵衛を殺せとはさすがに言わないだろうと思うのです。それは後ほどわかることなので、ここではこれ以上書かないことにします。

この本の口コミをチェックしてみましたので、ご参考にどうぞ。

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★★★★★ 黒田官兵衛の生涯 2005/12/17
By 鈴木純一 VINE メンバー
形式:文庫
黒田官兵衛の生涯を描いた小説.乞食同然で放浪していた官兵衛の曽祖父の代に始まり,官兵衛の父親がどうやって播州小寺家に加わり家老にまで登ったか,続いて官兵衛の幼少期から家督相続,信長の台頭,そして最後に荒木村重に出会うところまで.官兵衛の父親が地主の協力を得て目薬生産で財をなし,農民に安い利息で金を貸す替わりに家臣にさせ,周辺の寺と懇意になり,家臣がまとまったところで小寺家の門を叩くという流れはなかなかに痛快.また三好家,続いて織田家の台頭で幕府がどう形骸化して,それを取り巻く政治的拮抗が手に取るようによく分かるのも面白い.
★★★★★ ぜひ大河ドラマに!! 2005/8/30
By かおり&やすらぎ
形式:文庫
これぞ日本が生んだ 元祖敏腕“交渉人” 
ぜひ大河ドラマに!!と言いたくなるほど読みごたえのある作品です。
豊臣秀吉の後半(竹中半兵衛の死後)の軍師 黒田官兵衛といえば、
毛利戦での投獄生活を強靭な精神力で乗り越えたエピソードが有名
ですが、当作品では、人間学を極めぬいた彼ならではの巧みな戦略と、
策に溺れることのない涼やかな人間性をぜひ堪能していただきたい。
圧巻です。
★★★★ たのしみ 2005/11/1
By kojitan
形式:文庫
 久しぶりに読んでいる司馬作品。黒田如水を
主人公に描いている。
 この第1巻では荒木村重との出会いまでの物語。
 この人柄の良さはなんだろう?今後どのよう
に展開して行くのが楽しみである。司馬氏得意
雑談も盛沢山で非常に読みやすいですよ

楽天ブックス
fumirin0208さん (534件)
40代/女性
評価5.00投稿日:2013年03月11日
家族に頼まれて購入しました。また、続きの巻を購入したいと思います。
Kota1492さん (50件)
60代/男性
評価4.00投稿日:2014年02月21日
黒田官兵衛物語です
20数年前に読みましたが、NHKのテレビドラマであっている官兵衛を別の作者から眺めてみたいと思って、新表版を1~4を頼みました。さっそく食らいついています。
hako-tuさん (831件)
40代/男性
評価5.00投稿日:2005年11月19日
司馬遼太郎氏の名作の一つ.先日「坂の上の雲を」読み終えて次に「翔ぶが如く」を読みたかったが,ちょっと気分転換に戦国時代物をと考え,播磨灘物語を読む事にした.好きな武将の一人である黒田官兵衛の物語だ.最近,すっかり活字好きになってしまった.
honto
司馬遼太郎が愛した...
MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店さん
 司馬遼太郎が愛した人物の一人が如水こと黒田官兵衛である。恐るべき智謀の持ち主でありながら天下取りを目指すことない生涯に共感するものがあったようである。短編もいいが、本作ではその生涯を本能寺の変をピークに描いたものである。
 愛情が過ぎたのかやや人物像を理想的に描いてしまった印象があるが、豊臣秀吉をして死後天下を取るのは「あのちんばめよ」と言わしめた鬼才の魅力が溢れている。だが「関ヶ原」でのチョイ役の方が味がある。
 戦国時代をキャラクターやゲームから入る方々にはこういう脇役こそ注目していただきたい。「センゴク天正記」ではちょうど有岡城での監禁中である。このあと歩行困難になり容姿も一変し、信長や秀吉を斜に眺めるきっかけとなるのだ。黒田節から九州だけをイメージしてはならない。近江出身の家柄で祖父の代から備前・播磨を拠点とし、秀吉の中国征伐期には居城・姫路をすっかり明け渡す豪儀なところを示す。関ヶ原の山内一豊には先例があったのだ。姫路の大天守工事中だが秀吉期の門も現存する。
   MJ梅田店 《城部》部長 D
Amazon、楽天ブックス、hontoの3つのオンライン書店の口コミを掲載してみましたが、さすがにAmazonの書評はレベルが高い感じがします。意外だったのは、hontoの書評は書店の店員の人が書いた割には、本の読み方が浅いと感じました。なかなか難しいですね。