2014年3月11日火曜日

播磨灘物語(2)半兵衛

官兵衛はここで運命的な出会いをします。それは竹中半兵衛重治と進行を深めるに至るのは、この秀吉の姫路入りからです。


半兵衛


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竹中半兵衛

竹中半兵衛は、美濃の人です。斉藤家に使えていたため、弟の久作を人質に出していました。その半兵衛を斎藤龍興や周辺の者が嘲弄しており、それが限度を超えるようなことも度々あったようです。半兵衛自身も深く期するところがあり、ある日稲葉山城を竜興らを諌めるために奪ったことがあります。面白いのは、奪った後さっさと竜興に返してしまったということと、それを知った信長がその城を自分にくれるのであれば、美濃半国を遣わすとしましたが、半兵衛は相手にもしませんでした。その無欲な人間風景が、半兵衛の個人伝説になりました。

その後秀吉が何度も半兵衛のもとに通い、織田家の家臣にならないかという誘いをして、その都度、秀吉は断られましたが、7度目になってようやくほだされ、織田家の家臣となりました。

ちなみに竹中半兵衛という人を誰が演じてきたかということを調べてみたんですが、軍師官兵衛では谷原章介くんが演じてますね。過去の例だと
  • 米倉斉加年
  • 田村正和
  • 梅野泰靖
  • 柄本明
  • 古谷一行
  • 小日向文世
  • 筒井道隆
  • 天宮良
  • 山崎銀之丞
半兵衛は、頭が良くて病気がちで有能という印象なので、そのあたりから考えると、筒井道隆とか良かった感じがしますね。

この竹中半兵衛と黒田官兵衛を参謀にした秀吉に対して、司馬さんは以下の様な事を書いてますが、僕も全くそのとおりだと思います。
羽柴秀吉はおそろしいばかりに幸運な男といわねばならなかった。この播州平定を目的とする信長の武将は、それまでの歴史の中で行く人もいない天才的戦術家を、同時に二人もその帷幕において所有したのである。
この姫路入りにおいて、公然と敵対した城が2つありました。
佐用郡上月城主 上月蔵人政範
佐用郡佐用城主 福原主膳助就

場所的には、姫路城から見ると、北西に位置する城で、これらの城を羽柴軍に黒田軍が加わり、攻撃をして、落としました。この上月城に尼子氏、山中鹿之介が入城します。また、また、この上月城の城主の妻が、黒田官兵衛の妻である光の姉ということもあって、様々な攻防があったことは想像に難くないところです。
上月城と黒田官兵衛

この上月城や佐用城に行くには、結構大変で、姫路からJR姫新線という電車があり、これに乗って行くのですが、時刻表を見ると1時間に2、3本程度しか運転をしていないので、その点はしっかり計画を練っていくと良いと思います。

この周辺は今は佐用町内にあります。
佐用町
〒679-5380 兵庫県佐用郡佐用町佐用2611-1  
TEL:0790-82-2521 FAX:0790-82-0131
開庁時間:8時30分から17時15分(※土・日・祝日を除く)


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