2014年6月26日木曜日

竜馬がゆく〈3〉勝海舟

御用から戻ってきた千葉重太郎が竜馬に対して、勝海舟の暗殺を持ちかけます。本当に竜馬が勝海舟を切りに行くことで知り合ったのかどうかは、これは司馬さんの創作のようですね。



勝海舟


この二人の出会いはすごい出会いだとおもいますね。それはひとつに勝海舟という人物が幕府の命運が尽きているということがわかっていたということ。竜馬はある意味天才的な人物ですから、彼自身が幕府を倒して新しい政府を作るという構想は、この勝の影響がものすごく大きいと言えます。また、竜馬が暗殺されて、戊辰戦争が始まり、江戸総攻撃という段階で西郷隆盛と政治的な決着を成し遂げたということからわかるように、希代の政治家であったわけで、その勝が竜馬を見込んだというのですから、よほど可能性のある男だと勝は見ていたような気がします。



勝海舟は世にでるまでに随分時間がかかっていたのですが、ペリーの来航が彼を世に出しました。
33歳長崎でオランダ人から海軍を学ぶ
37歳軍艦操練所教師方頭取となり、元氷川下に転居しました。

一方重太郎と竜馬は、勝が毎日築地の軍艦操練所に通っているので、そこで待ち伏せして切ってしまおうということになりました。


軍艦操練所に行ったのはいいのですが、結局何もせずに千葉道場に戻り、結局氷川の勝海舟邸に行き、そこでバッサリ切ってしまおうということになり、翌日勝邸に行き、結局竜馬は勝海舟の弟子入りをしました。

実際の勝との出会いは、竜馬が松平春嶽に拝謁する機会があり、この時に勝海舟を紹介してもらったというのが本当の話のようです。