2014年6月5日木曜日

竜馬がゆく(1)お田鶴さま〜江戸へ

お田鶴さまは、竜馬にとっては最期まで付き合いのある女性で、司馬さんの創作した人物ですが、この人を登場させるについてはモデルが当然用意されていて、平井加尾がお田鶴さまのモデルと言われています。龍馬伝では広末涼子が演じましたね。



お田鶴さま

司馬さんが描くお田鶴さまは、実に見事に家老の妹で、お嬢様であるということを実に上手に描かれていて、お嬢様好きの僕としてはすごく好きなタイプでもあります。

阿波から舟に乗った竜馬一行は天保山沖に到着、そのまま北上して長堀川沿いにある大阪藩邸に到着。



大阪藩邸でお田鶴様と別れた竜馬は、天満八軒家の船宿に入ろうとしたところ、岡田以蔵に斬られそうになります。


地理的には土佐藩大阪藩邸からは北東の位置です。


江戸へ

ここで竜馬は、以蔵に持ち金を渡して、伏見に向かうべく、枚方へまず向かいました。
高麗橋から枚方に向かう船中で、寝待の藤兵衛という泥棒と出会います。この藤兵衛も司馬さんの創作ですが、この人もかなりいい味を出していて、この物語が登場する最後まで登場します。そして伏見に到着。伏見ではあの有名な寺田屋に泊まります。


ここには僕も何度も行ったことがありまして、行き方としては、京阪本線で中書島駅から徒歩数分のところにあります。ここは竜馬ファンにとっては聖地みたいなところですから、実物を見てみると、非常に衝撃を受けます。

僕が撮影した写真をアップさせていただきます。

外見







建物内部





ここでは薩摩人同士が斬り合ったり、竜馬と三吉慎蔵が祝杯をあげている時におりょうが全裸で幕吏に囲まれているということを伝えに来たとか、幕吏に乗り込まれて斬り合ったりというように、非常にディープな場所でもあります。

寺田屋お登勢

ここで、竜馬は寺田屋女将お登勢と出会います。お登勢は、その後の竜馬の活動に色々な点でサポートをしてくれる女性で、彼女がいなかったら、竜馬があそこまで八篇六臂の活躍ができたかどうか。ということで、竜馬にとって実に重要な女性なので、竜馬関連のドラマにはほぼ必ずと言っていいほど登場します。

ウィキペディアによるとお登勢を演じた女優はというと、
山田五十鈴:映画『満月三十石船』(1952年)
森光子:NHK大河ドラマ『竜馬がゆく』(1968年)
市原悦子:NHK大河ドラマ『勝海舟』(1974年)
岸恵子:NLT『竜馬が愛した女』(1974年)
范文雀:NTV『俺たちの明日』(1980年)
淡島千景:テレビ東京『竜馬がゆく』(1982年)
浅茅陽子:TBS『坂本龍馬』(1989年)
松金よね子:映画『幕末純情伝』(1991年)
池上季実子:TBS『竜馬がゆく』(1997年)
若村麻由美:テレビ東京『竜馬がゆく』(2004年)
戸田恵子:NHK大河ドラマ『新選組!』(2004年)
草刈民代:NHK大河ドラマ『龍馬伝』(2010年)
室井滋:TBS『JIN-仁-(完結編)』(2011年)
ということで、戸田恵子とか良さそうだね、確かに。

その後藤兵衛を伴い
伏見

桑名

宮(熱田)

岡崎

御油

参州吉田(豊橋)

二川

潮見坂

新居
と移動。新居で藤兵衛と別れ、初夏に江戸の土佐下屋敷に入りました。

この土佐下屋敷というのは、東京散歩「江戸史跡散歩」(江戸の坂本龍馬史跡を歩く)によると、

■土佐藩下屋敷跡
龍馬が江戸に入り、最初に草鞋を脱いだのは土佐藩中屋敷、現在の中央区役所と築地警察署のあたりである。 二度目の江戸滞在中に龍馬は武市半平太と交流した。武市は龍馬より1か月程早く出府し、あさり河岸の桃井春蔵の士学館道場に入門していた。 龍馬はここから、約1キロほどのところにある、千葉定吉の北辰一刀流千葉道場へ通った。
というものです。