冴と逢っている時に、大地震が起こり、竜馬が急いで土佐藩邸に戻ると、土佐が壊滅したという報に竜馬は震え上がります。急遽土佐にも戻ることとしました。
寅の大変
司馬さんによると、お田鶴様の家は
家老福岡宮内の屋敷は内堀に面した南側にあり、現在では高知市役所、日新火災、といったあたりがそうらしい。
坂本屋敷からは東へ五百メートルほど行ったところだから、竜馬は提灯ももたず、白い小倉袴に高下駄をはき長刀を落しざしにして、すたすたと歩きはじめた。
ということなので、結構近いですよね。しかし、ここでも思いを遂げることができず、竜馬は江戸に帰ることに決めました。
悪弥太郎
弥太郎の実家は、高知市からはるか東に位置する井ノ口村、今の安芸市にあります。竜馬が行った時は、弥太郎親子は牢に入れられており、先に父が入れられて、息子の弥太郎も
水急ナレバ
政治苛ナレバ人就カズ
と墨書し、
更には
官ハ賄賂ヲモツテ成シ
獄ハ愛憎ヲモツテ決ス
とやったので、投獄されてしまいました。このシーンは龍馬伝でありましたね。面白いシーンでした。
竜馬はそのまま江戸に向かい、弥太郎は、井ノ口村に住むことが許されず、高知城下の鴨田村に寺小屋を始め、弥太郎にとってラッキーだったのは、この時に吉田東洋と知り合ったことでした。