司馬遼太郎への旅: 竜馬がゆく（３）追跡者〜寺田屋騒動

竜馬は、沢村惣之丞の手引で脱藩し、まずは先に脱藩している吉村寅太郎に会うために、まず長州に向かいましたが、すでに吉村寅太郎は京都に上っており、竜馬らは彼らを追って京都に向かいました。

竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)

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司馬遼太郎文藝春秋 1998-09-10

追跡者

岩崎弥太郎は、内々に山内容堂から吉田東洋暗殺の下手人を探しだせと上士に対して内命が下っていることを知り、上士に協力することを決めました。

一方で、長州の三田尻に到着した竜馬と沢村惣之丞は、まずは吉村寅太郎を探さないと行けないということで、まずは下関の白石正一郎宅に向かいました。

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白石宅に行くと、吉村寅太郎は京都に向かったということなので、まずは船で追い、やっとのことで西宮に到着。西宮から大阪に到着すると、下横目になっている岩崎弥太郎から吉田東洋暗殺の下手人として同行を求められるも、なんとか逃げることが出来ました。

寺田屋騒動

ほぼ無一文になった竜馬一行は京都に到着。取り急ぎ産寧坂の明保野亭にいきました。

この明保野亭で、やっと吉村寅太郎と合流、京都の長州藩邸に向かいました。

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竜馬が長州藩邸に入るときに、寺田屋にいる有馬新七らに対して島津久光の命で暴発を抑えに来た奈良原繁らが激突し、有馬新七らは全滅をしたという連絡が入りました。大河ドラマの篤姫で的場浩司が好演しましたね。

奈良原繁

寺田屋騒動 (文春文庫)

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海音寺潮五郎文藝春秋 2007-12-06

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ウィキペディアによると、この騒動に参加した薩摩藩士はそうそうたるメンバーです。

（久光からの追っ手は）（大山綱良・奈良原繁・道島五郎兵衛・鈴木勇右衛門・鈴木昌之助・山口金之進・江夏仲左衛門・森岡善助、さらに上床源助が志願して加わり計9名）。大山綱良らは有馬新七に藩邸に同行するように求めたが有馬はこれを拒否し、“同士討ち”の激しい斬りあいが始まった。この戦闘によって討手1人（道島五郎兵衛）と有馬ら6名（有馬新七・柴山愛次郎・橋口壮介・西田直五郎・弟子丸龍助・橋口伝蔵）が死亡、2名（田中謙助・森山新五左衛門）が重傷を負った。また2階には多数の薩摩藩尊王派（大山巌・西郷従道・三島通庸・篠原国幹・永山弥一郎など）がいたが、大山綱良らが刀を捨てて飛び込み必死の説得を行った結果、残りの尊王派志士たちは投降した。

そんな騒動があった後、竜馬は寺田屋に行き、亡くなった有馬新七ら薩摩藩士の慰霊をしました。