2014年8月27日水曜日

竜馬がゆく〈5〉菊の枕

竜馬は風のように伏見の寺田屋に戻って来たのはいいけれども、何か浮かない表情だったので、お登勢と問答を繰り返していると、神戸の海軍操練所の解散が決まり、そのため竜馬が浮かない表情だったのです。





菊の枕


神戸の海軍操練所が解散が決まり、勝海舟も江戸への召喚、軍艦奉行の罷免も決定的になりました。寺田屋で少し休んだ後、京都の錦小路の薩摩藩邸に今後のことも含めて、相談に行きました。

小松帯刀:引用元Wikipedia

ここでは、竜馬は西郷の紹介で薩摩藩家老小松帯刀と運命的な出会いをします。竜馬にとって小松は恩人のような存在で、後に設立される海援隊の設立は小松の協力がなければ、もっと遅れたかもしれません。小松については司馬遼太郎さんも高く評価していて、以下のように彼のことを紹介しています。
西郷は藩外交の上でこの小松を輔佐している、という格好だった。西郷という男も、家老小松帯刀という理解者がいなければ、その仕事の半分もやれなかったであろう。
(中略)
小松帯刀のいま一つの特色は、人のつかいかたにおいて、薩摩の伝統的方法をとったことだった。
やり方というのは、信頼できる下僚に、十分以上の権限をあたえ、自由自在に活躍させたことである。次官格の下僚が、西郷吉之助であった。西郷は、幕末に小松という上長を得なかったならば、あれだけの活躍はとうていできなかったであろう。
というもので、これは司馬さん以外の人も評しますね。大河ドラマの「篤姫」で瑛太くんが好演をしました。

この竜馬小松会談では、今後解散させられた神戸海軍操練所の有志で浪人会社を作るので、そのスポンサーに薩摩藩になってくれというもので、こちらも小松の了解を得たので、まず古書籍商「菊屋」で一休みをした後に、神戸に夜船で行くために、伏見に戻り、途中大阪に向かう中村半次郎を合流して、神戸に向かいました。

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